漫画が供給不足です

胃内容論文
フィリピン人学生のレスポンスが遅いですが、やっと送られてきた原稿に目を通して再び返す。修正も基本的なところから山盛りでほぼ一日費やしました。最近のストレスの原因です。でもまだディスカッションに目を通していません。だって、追加の図と引用文献がまだ送られてこないから。早く投稿したいです。このネタを水域セミナーで発表しましたが、自分でも完全に理解していないのでふわふわした感じになってしまいました。


名無しネタ論文
週末にまた手を出してみた。いままで解析的にやろうとして、でも埒が明かず、今度は数値計算で無理やり様子を探ってみると、何となくパタンが見えてきて、どうやら双安定性が出てくるようです。えーと、病気が突然大発生するみたいです。これで結果は見えたということで、個体群での打ち合わせはできそう。あとは解析的に解いて、生物学的な解釈を与えたい。かなり大げさな例えですが、数式と格闘しているときは、アンドリュー・ワイルズの気分になれば、どんな問題も解ける気がしてきます。


科研費の凍結が解除されたらしい。予想外の満額支給。凍結された分は民間助成でカバーするつもりだったので、何か予定を考えなければ。科研費は3月まで。民間助成はあと一年あるけど、4月に異動したらどうなるのだろう。


数理生物は1−2世紀ほどの歴史がありますが、学問としてはまだ新しく、生物学と数学の境界領域にあります。その位置付けはあまりはっきりとしていなくて、人それぞれといった感じです。ある人は生物的な現象を数式で再現することを考え、またある人は数式を厳密に解くことを考えます。それぞれは現象数理学や生物数学と呼ばれたりして、数理生物学の一つの主流になっていますが、他にも色んなスタンスのアプローチがあります。個人の中でも定まっていない場合も多く、研究テーマに応じて臨機応変にやったりします。そして、数理生物学の雑誌も実に多様です。今後は生態学全体も様々な分析技術との境界領域に入るように思いますが、最も古典的な学問である数学との境界領域にある数理生物学や数理生態学はその最先端にいます。最近では、コンピューターの発展と環境問題への懸念から、モデルをできるという生態学者や生態学に関心があるという数学に長けた物理・工学系の人も参入して、境界っぷりが一層増しています。数理生物学会の参加者はほとんど名前も見たことが無い人ばかりです。色んな学問の融合は時にブレイクスルーを生み出し、望ましいことだと思うのですが、数理生態学の今の状況になぜか違和感を感じているのです。それは自分が無知で器が小さいからかもしれませんが、それを象徴する幾つかの具体的な事例もあります。一つは先日のスパコン研究の発表で、もう一つは先月の学会での「種の保存を考えてこんな仮定のモデルにしました」という発表です。どちらも笑い話のネタ程度ですが、こういう人たちが大勢で生態学に入ってきて、しかもそれが国際的な流れになって、そういう人たちに査読される、と考えたらちょっとぞっとします。


何を書きたかったのかというと、以前に出した数理生態の公募で、自分は最終選考で落ちたのですが、採用された人が実は数理生態をやっている人ではなくて(採用側の予定変更?)、でも今から数理生態学を勉強しようとして、でも苦労しているという情報を聞きつけてぼやいているだけです。多くの他分野の人が数理生物学の必要性を感じて、それに参入してきているのなら、生粋の(?)数理生物学者がもっと求められてもいいはずなのに。数理生物学なんて副業で独学でできるって思われている気がしてならない。そんな愚痴でした。


















DNA実験
やってやりました。50年前のイサザのホルマリン標本からDNAの抽出とPCRに成功した(らしい)。でも残念ながらシーケンスは失敗。。。電気泳動の結果から見ると、増幅まではうまくいっている(はず)なので、何らかの手違いがあったと思われます(たぶん)。また明日シーケンスに挑戦です。


ジョグ
火曜12㌔、木曜10㌔、土曜12㌔、土曜10㌔
涼しいけど日没が早い。