学会3日目

午前中は同位体セッション。ポストのFCLレビューはそれほど新鮮ではなかったけど、同位体食物網研究の展望は参考になった。とくに、diet specializationは、ぼくの今回の研究と関連があるので。センターの大先輩Oさんの発表内容には衝撃を受けた。アミノ酸の種類によっては、d15Nの値が餌から増えないものもあれば、増えるものもあり、増えないアミノ酸のd15Nをベースとして、増えるアミノ酸のd15Nとの差から、その個体の栄養段階を図ることができると言うもの。餌を分析する必要がないということは、とても大きなアドバンテージだ。ぼくの研究では、餌のd15Nが不十分なために話が仮説にとどまり、今後の課題が残されてしまう。この問題が簡単にクリアできるのだろうか。今は、実験系で1種の餌に特定した上で公式を作っている段階だけれど、雑食者を扱えるようになれば、将来はきっと普及するでしょう。


夕方は、気候変動と相互作用セッション。変化が起こるイベントのキューが直接的な気温なのか、何かを介した・関連した要因なのかによって、気候変動の影響は異なるのではないでしょうか。例えば、何かエネルギーを貯めて、それが閾値に達したら、そのイベントが起こる場合、貯める速度が落ちるならば、そのイベントは遅く起こるとか。曖昧ですが、なんとなくそんなことを想像します。


早くも疲労・寝不足気味。