ゲルマン民族が一番寒さに強いという仮説

昨日までの2日間、京都での国際同位体シンポに参加していました。同位体分析はあくまでツールであって、研究対象は人それぞれなので、全ての発表に興味を持つのは難しいですね(これは数理生物学会でも同じで)。とくに水文学的な話だと、生き物がまったく出てこないのが辛い。自分はやっぱり食物網理論の話で。ポスターではバンーダザンデンから声をかけてくれましたよ。
盛岡での生態学会で衝撃を受けた、アミノ酸同位体分析はやっぱり凄い。今回は、色んな分類群での汎用性を実証していました。雑食者についてもやっていました。あとは、成長過程での普遍的な適用可能性も検証してほしいです。
イサザのアミノ酸分析もやられています。バルクの同位体分析では論文を書きにくくなることを心配されていますが、ぼくはあまり気にしていません。アミノ酸分析の現段階での欠点は数を増やせないことです。10年1個体では、どんなに正確にTLを求められても得られる情報は限られています。特に、魚では、サイズに基づく種内変異が重要です。5cmの「個体」のTLが分かっても、その時期の体サイズが平均的に大きいのか小さいのかによって、「種」のTLは違ってきます。結局、現段階では、数でカバーできるバルクでの分析のほうが、値のばらつきを考慮しても、良い点があったりします。いずれはアミノ酸分析が主流になると思いますが。それと、他の人が分析してくれれば、自分がやらなくてもという思いもあります。これは良いのか悪いのかわかりませんが。


AER原稿
シンポ中にモデルについて考えていました。それらしいのが出来たので、今日予備計算をしてみたら面白い結果になりそうな手応えが。
イントロも書き始めないと。ときどき、論文の最初に、古典の一節やことわざ・格言を持ちだして書き始める人がいる。研究背景がより一般受けしそうな感じになって、著者も博学に見えてしまう。そんなことをして、レフリーに削除されたこともある(共著者にも)。今回は自由に書けそうなので、何かいい例え話はないか、と考えてみる。


ジョグ
9㌔