関子嶺温泉と


早朝、台北駅から新幹線に乗り、嘉義駅へ。



そこから、バスを乗り継ぎ、関子嶺温泉へ。途中、北回帰線を越え、熱帯地方に突入。関子嶺は台湾の四大温泉の一つ。有名な泥温泉。うねった山道の左右に温泉会館が並び、箱根のよう感じもする。



目的の温泉会館へ歩いていると、道端で体操中のおじいさん。通り過ぎると、後ろから「日本人か?」と呼び止められ(たぶん服装を見て判断)。「ちょっとこっちに来なさい。バックバック」と呼び戻す(まるで車のように)。「どこから来た?」「台湾は初めてか?」「温泉に来たのか」と。家の前には小さな蜜柑が実をつけており、「食べてみなさい」と。とても酸っぱい。



「寄って行きなさい」と家に案内され、凍らせた金柑やドリアンもご馳走に。日本語で30分ほどおしゃべり。「果物がうまいだろ」と。部屋の中は音楽CDと楽器で一杯。ピアノ3台に、幾つもの金管楽器。「勉強してるんだ」と話す。最近はハープを日本から輸入したらしく、「芸術品だろ」と自慢げに見せる。








帰りのバスもあるので「そろそろ温泉に」と言うと、お薦めの温泉会館への地図を書き「ここが良い。ここにしなさい。電話入れておく」といってくれたが、露天の大浴場に行きたかったので(台湾では個室個人風呂が主流で、露天の大浴場は少ない)、遠慮した。お土産に大きな蜜柑も貰う。帰路、バスで山を降りている途中、家の前でまだ体操をしているおじいさんを見た。きっと、また誰かをハントしようとしているのかもしれない。温泉以上の思い出。





新営から台鉄(在来線)で台南へ。



ホテルにチェックイン後、赤崁楼へ。近所を散策。オランダ統治時代のお城へ。