別のワークショック2日

朝のIさんの話を聞きに。「生態学じゃなくてごめんね」って言われた。で、発生の話をしてた。こういう研究は重要で、かつ需要があるのかもしれない。けど、やっぱり自分は生態学のモデルのほうが好きだ。生き物の振る舞いを見てその適応的な背景をメカニスティックに説明したり、そこから群集の振る舞いを論理的に説明できる(観察できるかは別として)、ということが数理モデルで出来ると知ったときの衝撃と感動は今でも忘れない。モデルベースの興味という立場もあるかもしれないが、自分は生態学から始めてモデルは手法として使っている。だから、生物モデルを厳密に数学的に解析するいわゆる生物数学や、ある種の生物学的現象のパタンをシミュレーションで再現しようとする計算生物学より、ロジックを重視する理論生態が中心的興味。


そんなことを考えていたら、今取り組んでいるのは、フル実証の同位体論文、数値シミュレーションの休眠卵論文、フル解析のIGP論文、ということに気づく。一つのテーマを対象にしている訳ではないけど、実証と理論の両方を経験できるのは楽しいし重要だと思う。二兎追う物は一途も得ず、ということにはしたくないけど。


同位体論文は改訂して、Aに再度校閲のチェックをお願いした。来週中には投稿できるか。本の再査読も。かなり読みやすくなっている。