台中

興大生物物理で。興味は持って聞いてくれるのですが、如何せんバックグラウンドが予想以上に違いすぎて。特に学生はODEも知らないっぽい。できるだけ直感に訴える説明を心がけたのですが、スライドに数式が出ようものなら感嘆とも溜息とも取れるリアクション。サイヤ人の表現型可塑性はうけた。でも、リスが魚を食べてる写真を見せると、そんな系あるわけないと言われた(ジョークなのに)。それと、こういう場合やああいう場合もあると、モデルの想定外のことを指摘されて詰まる。そういうレフリーもたまにいるけれど。そういう状況を考えているわけではありません、としか言えない。セミナー後に、ファカルティーとレストランに行くか、学生たちとセミナー室で弁当を食うかと聞かれて、弁当が良いと言っていたのですが、みなセミナー中に完食。


で、セミナー後にラボを巡回させてもらい。生物物理と言っても様々。膜タンパクの学生は日本語が少し話せるので積極的に説明してくれれるのですが、如何せんこちらはそちらのバックグランドが無くて。別ラボの学生は、カニのスマイルを研究しているというので、へぇーそんなカニもいるのか、それは面白いと思っていたら、話の辻褄が合わなくなってきて、15分ぐらいしてから、それスマイルじゃなくてスメルじゃないと言ったら、そういうことらしい。水陸両用のカニが、触覚を振り回して、匂い分子を吸着しようとするのだけれど、水流と気流でややこしい問題があるらしく。分子間力とか斥力とか。そういうのをハイスピードカメラを使って観察しているらしい。他にも、トンボの飛翔や魚の鰭のバタつきなどもやっている人がいた。こういう生物物理は面白い。


で、近くの温泉(大坑)に行くと言うたら、建物の前までタクシー呼ばれ。温泉はぼちぼち。入浴後のサービスアイスが旨い。近くの散策マップも用意していたのだけれど、暗くなってきたので断念。台中で晩飯食って帰北。