研究の相談と

大学の体育館で、アニメのイベントをやっているらしい。キャンパス内をアニメのキャラクターの格好の人たちが歩き回り、色んなところで記念撮影をしている。どうやら、隔週でやっているらしい。次の機会には、その風景もアップしてみる。


休眠卵論文に対してZからコメントをもらったので、参考にして改訂。一つ肝に銘じたのは「自分の研究の重要性を述べて論文を締めくくる」ということ。


院生が「齢構造モデルで今の重要な問題は何か?」みたいなことを聞いてくる。どうやら齢分布動態のデータを使って何かをしたいらしいが、それが分からないようだ。でも「そのデータを取ったのは、そもそも何の目的か」ということ聞いたら、ふにゃふにゃと答えたので、「じゃあ、それに取り組んでみたら良いと思う」と言った。もう少し突っ込むと、どうやら「自分の問題設定が本当に重要かどうか自信がない」ということも言う。彼は、非常に真面目で、賢くて、努力家で、でもまだ研究の仕方が分からないという感じだ。研究を始めた頃の自分を思い出させたり、今の自分の戒めにさえなる会話。「自分の興味に従うか、自分で探ることは重要なトレーニング」みたいにアドバイスしたけれど、最初は研究テーマを与えてもいいのかな(でも、それは僕の役目ではないな)。とりあえず、ちょっと前にレビューした弾力性分析を簡単に紹介した。


夜は、Nさん(生命科学)、Hさん(数学)、Uさん(シニカ)の人と晩飯。週末ごとに日本人と会う。気付けば1週間ぶりに日本語。でも、日本語が話せなくても苦痛じゃない。改めて、ここは住みやすいと実感。で、最後はNさんの研究発表会のテーマ決めの話題に。年代測定と魚の耳石から始まったけど、紆余曲折があって、「台湾における各種スポーツの成熟度と今後の展望」みたいな話になった。何かのタイムやスコアの最高記録の年推移を見て、飽和しているほど成熟している・変化が大きいほど未熟である、と判断できる(そんなNatureの記事があったと思う)。生態学なら許されると思うし(多分)、Hさんは「面白い」と大絶賛(野球好きだから)。でも、Nさんは「先生や他の学生に馬鹿にされる〜」と乗り気じゃない。ぼくの中では、もうこれで決まりなんですけど。Nさんがやらなければ、暇つぶしに僕がデータを集めてみよ。